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綾瀬川にかかる内匠橋のそば。高い煙突が印象的なのは約40年という歴史を刻む一の湯。その立派な破風造りの外観は、由緒正しい銭湯の証だ。この界隈では銭湯は一の湯のみで、六木や花畑、さらには埼玉県八潮からも入浴客が訪れるという。
そんな一の湯のご主人のこだわりは「やわらかなお湯」。井戸水を薪で沸かしたお湯を使用し続けている。昔はどこの風呂屋でも、見られた方式だが、最近ではめっきり少なくなってしまった。薪で焚いたお湯はあたりがやわらかく、気持ち良い入浴ができるという。さらにご主人は、3年前から「備長炭風呂」をはじめた。「優れた温浴効果が期待できる備長炭は、お客様の体にも良いと考え、はじめました。」とご主人は強い口調で語る。このお風呂は、地下水を薪で焚いたお湯がさらにやわらかくなる。ご主人が自信をもって薦めるこの備長炭風呂。一度試してみてはいかが?
浴室の設備には、少し変わったお風呂もある。赤い照明が設置されたお風呂だ。男女ともの浴室に備え付けられているが、ただの照明ではなさそうだ。「ここから赤外線を出しているんですよ。良く温まり、体の浄化作用を助ける効果があります。電気代は少したいへんですけどね。」と語るご主人は心地良く入浴できる設備のためには利益を省みない。その笑顔からは、優しい人柄がにじみ出ていた。 |