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◆ こんな私に誰がしたムーヴィー ◆
Vol.1/「未来世紀ブラジル」
大学に入って誓い(今回のイントロ参照)を全うすべく片っ端から映画を観たが、こちとら筋金入りのひねくれもの。説明・説教臭く、大袈裟なハリウッド系にはどーも馴染めない。そんな時出会った1本。アイロニーとブラックユーモアに満ちてなおかつファンタジック、近未来のシチュエーションなのにどこかレトロな街並…。「『未来世紀ブラジル』と『ブレード・ランナー』どっちが好き?」よく、同世代のSF映画好きはこの会話で相手が敵か味方か見分けます。
コンピューターによる国民管理が徹底した仮想国ブラジル。その情報管理局で、役人が叩き落としたハエによって、コンピュータ情報の一部が壊れてしまう。その影響は、善良な靴職人をテロリストと誤認逮捕させる結果を生み出すが……。管理社会を痛烈に皮肉った、ファンタジックなSF近未来もので、題材としてはフリッツ・ラングの「メトロポリス」を彷彿させるが、監督のテリー・ギリアムはコミカルと暴力を混在させた独自の演出により差別化に成功。やがて犯罪者として洗脳されていく主人公の恐怖を、夢と現実を交錯させ、生々しくも幻想的に描き出している。デ・ニーロ扮する修理屋の使い方も的確で、作品に広がりを与えている。
(1985英)監督/テリー・ギリアム 脚本/テリー・ギリアム、トム・ストッパード、チャールズ・マッキオン 撮影/ロジャー・プラット 音楽/マイケル・ケイメン 出演/ジョナサン・プライス、ロバート・デ・ニーロ
Vol.2/「気狂いピエロ」
いみじくも、私と誕生年が一緒のこの名作、銀座の映画館でリバイバル上映された時、ガツーンと脳天をやられてしまったのだな。「えー(カッコえぇ〜)、うっそー(キレイ〜)、ほんとー?(凄い〜)!」と、バカ語しか出てこない程。未だ私の中でコイツを超えるシロモノは登場しない。そういやその時映画館にかの香織さんがいらしてた。(当時の彼女は今よりもっとエキセントリックにブッ飛んだサブカル界のお姫さまだったのだ)
ジャン=リュック・ゴダールの描く「勝手にしやがれ」と並ぶヌーヴェル・ヴァーグの代表的作品。映画的文法に基づいたストーリーというものはなく、既成の様々な映画の要素を混ぜ合わせ、光・色・音等を交差させて、引用で組み立てられた作品。「勝手に〜」と同じくジャン=ポール・ベルモンドを主演にして、ただただ破滅へと向かってゆく主人公の姿を描いた本作は、今にしてなおファンの間では“伝説”とされる最も過激で刹那的なアナーキー映画である。主人公が顔中にダイナマイトを巻き付けて自爆するラストシーンは圧巻であり、同時に“美しい”映画史に残る名場面。原作はライオネル・ホワイトの『十一時の悪魔』。
(1967フランス/イタリア)監督/ジャン=リュック・ゴダール 原作/ライオネル・ホワイト 脚本/ジャン=リュック・ゴダール 撮影/ラウール・クタール 美術/ピエール・ギュフロワ 音楽:/アントワーヌ・デュアメル 出演/ジャン=ポール・ベルモンド、フェルディナン・グリフォン、アンナ・カリーナ、マリアンヌ・ルノワール、サミュエル・フラー
>> はっし〜の「マイ 屁〜バリッと ムーヴィー」
>> Vol3.「さすらいの二人」・「はっし〜の最後のお言葉」
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