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● 今月の必見『サイレンス

 イランの映画監督と言えばキアロスタミあたりが有名だけど、本国で絶大な人気を誇るのは鬼才(変人?)モフセン・マフマルバフ。なんといってもその強烈な色彩感覚と、素人を名優に変える手腕は映画の奇術師!病的に音に敏感な盲目の少年、主人公のコルシッドを演じたのは、なんと監督に物乞いをしたストリートチルドレン(女の子!)なんだって。

本国では検閲が厳しい為、全編をタジキスタンで撮影した今作は、さくらんぼの耳飾りと花びらのマニュキアをしたヒロイン、ナデレーのエキゾチックなダンス等、脳天までクラクラするよなナチュラル・ハイ映像が盛り沢山。イラン映画では避けて通れない‘社会的な現実を映した作品’にして暗さがないのは、映画の中で引用される「今を大切に、時間を大切に」という詩の一節の如く、人間が心の赴くまま生きている様子を讃えた感動的なラストの大団円に至るからでしょう。

1998年/イラン=タジキスタン=フランス合作/カラー/76分/ 渋谷シネマソサエティにて年末年始上映中!

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